バイナラ

ニッポンのスカバンド・ワッツラヴ?新たな旅立ちの唄。

2004.03.03 release
Duck Soup Productions DSP-021
¥2,400(without tax)
01.バイナラ
02.こんな夜
03.肚きめて行くよ
04.いざ君すむ町へ
05.産業道路
06.なぜに
07.ちょっと抱いてよ
08.落日
09.月よ

バイナラ - What's Love?

こだま和文のDUB STATION BANDやCULTIVATORなどで活躍してきた新ベーシスト河内洋祐の加入によりアルバム全体では今までになくミドルテンポで聴きやすい曲が増え、ベースのレゲエフレーズがドッシリとした印象を与えている。前作まで多かったゲストミュージシャンも、ライヴを共にするメンバーだけにとどめ、カバー曲も排し、仲間内だけで作り上げられた親密感と、よりシンプルに出来ることだけをやり尽くしたまとまりが感じられる。「あの鐘を鳴らすのはあなた」のカバーで知られることも多い為、「歌謡スカ」と表されることも多いが、そこから着実な一歩を踏みだした3人。旅立ちの季節にこそ聴いてほしいアルバムだ。

え!斉藤清六?そう思ったあなた、30代以上ですね。御心配なく。清六さんはフィーチャリングされておりません。「バイナラ」は約一年半ぶりのWhat’s Love?のサードアルバムであり、一見後ろ向きなタイトルは「昨日までの自分にサヨウナラ」という全くポジティヴな旅立ちの唄だ。まぁ「サヨナラ」ではなく「バイナラ」なところが”What’s Love?”らしさかも。
 レコード会社内のレーベルの消滅、オリジナルメンバーの脱退と新加入という激動の時期を経て、原点に立ち戻ったかのように潔いアルバムになった今作。力強く優しい。またも男泣き必至の一枚だ。

タイトル曲「バイナラ」は今までになく穏やかで、オーセンティックマナーなのに、松本のギターと唄がシッカリと”What’s Love?”印を刻んでいる。オーセンティックスカに敬意を払いつつ、それをそのまま継承することなく、”What’s Love?”流のスカ、彼らにしかできないスカとして見事に換骨奪胎している。

「男だよ! 男! 最高にセンチな野郎だよ! つまり本物の、男ってことよ!!」
リリー・フランキー(2センチ)

「強靱で素直な歌詞に勇氣いただいた。僕だって、腕組むだけの同じ日々へ ナライバ。」
高津直由(デタミネイションズ)